2014年8月27日号

「生存者ゼロ」を読みました         
つい昨日あたりまで暑さに参っていたはずなのに秋雨で
肌寒い感じだと突然のサヨナラのようで寂しい気もしますが
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先日、第11回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作の
生存者ゼロを文庫本で読みました。単行本は昨年出ていて
書評家も高評価でしたが、毎度の財源と空間の問題があり
一年以上機会を窺うことになり潜伏していました

あらすじは北海道の海底油田掘削基地で所員が全員死亡
の事件があり感染症が疑われたものの調査が進まぬ内に
北海道内に次第に広がっていき、それに向き合う自衛官と
アウトローの医師を中心にした話でパニック映画にしたら
見応えがありそうで、確かにすごいと思わせる小説です

序章で医師の妻がアフリカ奥地で出血熱の症状で亡くなる
ので本編もその流れでいくのかと思っていたら実は全く別の
要因で映像化では大掛かりになる展開の発想が際立ちます

終章ではまたアフリカに戻り続きも匂わせる終わり方ですが
登場人物を入れ替えないといけないのでナイと思われます

しかし現実で小説の続きのような状況が起こっていて
アフリカ西部のエボラウイルス感染が過去最悪だそうです

早く感染が止まって治療法が見つかるように願います


                                 (正)

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