2015年3月18日号    

ましてや悪人をや         
春霞と申しますが湿度が随分高くなり、干し物の乾きが悪く
南風が吹くときにはワカメの具合を心配をしているこの頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先日、ラジオで医師の鎌田實氏が親鸞の「善人なおもて
往生をとぐ、いわんや悪人をや」の解釈で善人は仏教修行
してる人、悪人は修行と無縁で道に迷っている人とのことで
過激派組織ISILに騙されて入ってしまった人がそれに当る
と言っていましたが、ながら聞きでよく理解できませんでした

自分に浮かんだ勝手な解釈は災害時に多くの負傷者を
治療するのに緊急度合いによって分けるトリアージのように
阿弥陀如来がまず悪人から救済しようとしている印象です

とはいえ、武器を持って暴れまわってる人をどうやったら
落ち着かせられるのか。何も案が出てこないのが無念

一方、川崎の中学生殺害事件はISILを真似たんではという
話がありましたが、容疑者の少年の身柄は確保されていて
何かしらの手立てがあるんじゃないかと思いたいです

道に迷ってしまったのが悪人なら厳しい罰を与えるだけでは
道をしっかり歩けるようにはならないのではないでしょうか
いわんや道徳というものを誰にも教わらなかった少年なら

もっとも如来や菩薩でない人が人を救うのは楽じゃないか


                                 (正)

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