2015年4月1日号    

衣更着         
十日ほど前には伊豆大島が雪で白くなっていたのが
今は近所の山々の桜が満開で白くなっているこの頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

このところ暖かくなり外仕事をしていると暑いくらいで
上着を一枚二枚脱がないと汗をかくような陽気です
そんな中、あぁれぇっなんか変だぞぉ。と思ったことが

これまでラジオなどで何度か二月は如月で寒いので衣を
更に重ね着する。と聞いたものですが、現在、旧暦二月で
まさに衣更着ではないですか。脱がなきゃと言ってる陽気に
更に着る。というのはどうにも合点がいかない

更というのは更新の更、新しいものの更なんじゃないのと
思い家の電子辞書(広辞苑)を見たら、草木の更生すること
着物をさらに重ね着するは誤り。と出ていて納得しました

ところが新明解国語辞典を見たら「重ね着する」の意で
ツレの歳時記は両論併記の様相で中学時の岩波国語辞典
は陰暦二月としか書いてない有り様です

新暦の2月なら寒くて重ね着するのも解りますが、旧暦の
二月は3・4月で暖かいので「春になって更の衣を着る」
という方を自分は断固として支持します

冷静に考えたらそんな説はどこにも書いてなかったけど


                                 (正)

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