2013年6月19日号

「くちづけ」を観ました   
梅雨時にもかかわらず今週も台風が接近して
西日本では大雨の被害も出ているようですが
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先日、堤幸彦監督作の映画「くちづけ」を観ました
東京セレソンデラックスという劇団の舞台の映画化で
知的障碍者のグループホームの場面がほとんどです

導入から勘違いから起こるドタバタ劇で笑いを誘っておいて
次第に知的障碍者を取り巻く偏見や差別や社会の体制と
障碍者自身の難しい面が取り上げられて笑えなくなります

冒頭のニュース番組のシーンでヒロインの結末が分るので
何故どのようにしてそうなるのかがずっと気懸りでした
ヒロインの父が余命がないのが分って苦悩するものの
警察の話や浮浪者の話など娘一人で生きるのが困難な
社会の状況にどうしようもないのがこちらももどかしい

終盤に関係者一同が集まり話す場面がありましたが
結局、最後まで問題解決につながる話もヒントもなく
僅かに生きた証が残ったといった終わりでした

考えてみれば芝居の中で上手く問題を解決してみても
現実の厳しい世の中は変わっていないので意味がない

現実を変えるのは現実の人に任せるってことでしょうか


                                 (正)

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