2013年12月18日号

「原発ホワイトアウト」を読みました   
今年も残すところ二週間となり、世間は年末の賑わいを
かと思いますが個人的には街に出ていないので分りません
みなさまはどのような年の瀬をお過ごしでしょうか

先日、現役キャリア官僚が若杉冽のペンネームで書いた
告発的小説「原発ホワイトアウト」を読みました

電力組織と官僚や政府・与党が原発再稼働に向けて
裏工作を駆使していく話で反対分子もやや成果を上げて
再稼働阻止になるのかと思ったら最悪に近いシナリオで
日本はどうなってしまうんでしょうという結末でした

若杉氏のインタビューなどでは直接・間接に聞いた話が
大部分でドキュメントにフィクション少しを加えたようです
確かに話の展開もそれ程なく、各章ごとのレポートのようで
小説としてだけ見たら優れた小説とは言い難い

しかし、知事を陥れる手法や落選議員も面倒見て電力側に
引き込むやり方はさすがにそつがない。これでは二大政党
でどちらが政権を取っても電力会社は安泰です

別の誰かが言うことには原発に固執するのは特殊技術で
一般企業が参入できず独占できるからだということですが
官僚にしろ政治家にしろ力を独占したいように感じます

独占が独善だけでなく独裁になりかねないのが怖い


                                 (正)

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