2015年9月16日号    

          東京プリズンを読みました
日ごとに昼が短くなり暦を見ると来週はもう秋分です
夏休みと言えなくなる前に休みを取るため変則でご容赦を
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先日、赤坂真理氏の東京プリズンを読みました。といっても
正月の新聞に氏の対談を見て買ったものの、積読で半年
八月上旬までに読み終えようと思ったものの、中断に次ぐ
中断で間に合わず。結局、九月になってしまいました

簡単に言えば、80年代アメリカに留学した16歳の少女が
天皇の戦争責任があるかを課題に出される。話なのですが
そう単純な構成ではなく、過去と現在・夢と現実と幻想世界
が入り混じっていたり、繋がっていたりで何が現実か理解が
できないで苦労しました。もっともすべては創作の話ですが

読書量も少なく、時系列に沿った物語中心の本ばかりの
自分には序盤が話に入り辛く時間が掛かった一因です

少女が必死に天皇の責任を考えなければならなかったのは
東京裁判で罪を問われなかったのをいいことに日本人が
ウヤムヤにして、気付かぬフリで過ごしてたからでしょうか
確かに国が分裂するかもしれない問題かもしれません

初耳だったのはA級B級C級戦犯ってAが一番罪が重いわけ
じゃなく、罪の種類の違いなんですね。なるほどなるほど


                                 (正)

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