2015年11月11日号    

          「新しい道徳」を読みました
立冬を過ぎ暦の上ではもう冬です。もう、と言っても立春や
立夏立秋と比べると一番違和感がない感じがします
みなさまはいかがお過ごしでしょうか

先日、芸人で映画監督の北野武「新しい道徳」を読みました
道徳といってもタケシが自分の道徳観を説くわけではなく
道徳の教材を見てツッコミまくりのいかにも芸人的な内容で
さすがに鋭いツッコミをするなぁと感心したりしましたが
話は論理的で芸人の視点でということではないようです

二百ページ弱の本で道徳を様々な角度から論述してますが
自身については、母親が「食べ物が美味しいとか不味いとか
いうのは下品だ」と躾けられたことと、弟子には仕事を円滑
にする技術として挨拶はしっかりしろ。と言ってるという
二つしかなかったんじゃないかと思います

あとは道徳なんて時代や支配者の都合で変わるモンだから
自分でちゃんと考えて自分の道徳で生きればいい。そうです

中でも衝撃を受けたのは「はじめに」です。他人のいったこと
をそのまんま鵜呑みにする奴は読まずに棄てるか売れ。と
言い切って、道徳がどうのこうのいう人間は信用するな。で
結論を先に教えて締めるとは流石は世界の北野です

道徳教育に熱心な偉い人たちはどうなんでしょう


                                 (正)

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